バプテスマのこがね

こんにちは。このブログを読みに来てくれてありがとうございます。私は、イエス=キリストを信じるクリスチャンです。私は、憧れの人イエスのように、優しく生きたいと強く願っています。そんな私が日々思ったこと、感じたことを書いています。

イエスってどんな人? What is Jesus like? ①40日40夜を越えて(3)

 更に,悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き,世の全ての国々とその繁栄ぶりを見せて,「もしひれ伏してわたしを拝むなら,これをみんな与えよう」と言った。すると,イエスは言われた。「退け,サタン。

 『あなたの神である主を拝み,

  ただ主に仕えよ』

と書いてある。」そこで,悪魔は離れ去った。すると,天使たちが来てイエスに仕えた。(マタイ4章8‐11)

 

 

さて,今回はこちらの記事の続きとなっています。今回は「イエスってどんな人?」シリーズの第三弾の記事です。

 

evahikaru.hatenablog.com

 ↑の記事の続きです。

 

 お馴染みサタンは,またしてもイエスに挑みます。今度は,絶大な権力を餌に自らに服従することを迫ります。「私を拝むなら,世界の全ての国々を治める王にしてやろう!」こんなに魅力的な提案はありませんよね?なぜなら,全世界を統治することは,この世のあらゆる帝王たち(秦の始皇帝カエサルチンギス・ハーン,ナポレオンなど)が成し遂げられなかった,前人未到の偉業だからです!例えば,誘惑を受けたのが織田信長なら,迷わずサタンをひれ伏していたでしょう。

 ちなみに,サタンが人類を試すのは,これが初めてではありませんでした。最初の人類であるアダムとエバも,同じように誘惑されて,負けてしまいました。これが有名な「楽園追放」と呼ばれる出来事なのですが,そのお話もいずれ出来たらなと思っています。

 しかし,神の子であり,人類の代表でもあったイエスは負けませんでした。またもイエスは,聖書の言葉を引用します。申命記の6章13節にこう書かれています。

 「あなたの神,主を畏れ,主にのみ仕え,その御名によって誓いなさい。」

 イエスはこの言葉を引いて,サタンの要求をきっぱりと断ります。「私は神である主にのみ仕える。サタンよ,お前などに仕えることはない!私の前から消えなさい!!」イエスは誰もが羨むような地位よりも,ただ主に仕えることを選ばれました。その言葉に,もはやサタンは返す言葉がありませんでした。全ての切り札を出し尽くしたサタンは,すごすごと引き下がってしまいました。

 この「主に仕える」ことの大切さは,以前の記事でも紹介しました。ご存知の方も多いとは思いますが,もう一度該当箇所から引用します。

 

『第1の掟はこれである。「イスラエルよ、聞け、私たちの神である主は、唯一の主である。心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」』(マルコ11章29‐30)

 

 なぜイエスが絶大な権力よりも神に従うことを選んだのか,疑問に思われた方もいるかもしれません。実は,サタンはただでこの世の全ての国を与える気などさらさらありませんでした。サタンは,神の敵対者です。奴の目的は,神と人間の仲を引き裂くことです。最初の人類であったアダムとエバは,サタンの誘惑に負けてしまったがために大きな代償を払わされることになります。それは,神との決定的な関係の悪化でした。この神との関係が悪化していることを,聖書では「罪」と呼びます。逆に,「神と和解せよ」という言葉もありますが,これは自分に罪があること=神と仲が悪いことを自ら認めて,その関係を修復しなさい,という呼びかけなのです。イエスはサタンのやり口と,聖書に書かれている言葉が何よりも大切なことを知っていました。だから,サタンの誘惑に勝つことが出来たのです。

 こうして,神の子,メシアとしての適性を認められたイエス様に,晴れて天使たちが仕えることになりました。めでたしめでたしです。ハレルヤ!

 

 最後に一言お祈りいたします。

 天の父なる神様 あなたが愛する御子を世に遣わしてくださったことを感謝します。御子が行った素晴らしい選択によって,誰もが羨む地上の栄光よりも,「あなたの神である主を畏れ,ただ主に仕え」ることの方が,私たち人間にとって大切であることを知ることが出来ました。本当にありがとうございます。このブログを読んでくださっている方,関わってくださっている方の上に豊かな祝福をお注ぎください。

 このお祈りをイエス=キリストのお名前によってお祈りします。アーメン!